デジタル時代の新規ビジネス開発とアントレプレナーシップカンファレンス開催報告

12月16日(水)、「デジタル時代の新規ビジネス開発とアントレプレナーシップカンファレンス」をオンラインで開催し、企業の方、大学関係者を中心に200名近い参加がありました。

今回のカンファレンスは、コロナ禍による世の中の変革と未来につながる新しいビジネスについて議論することを目的として開催されました。
当日は、古賀義人TEIC代表理事(本学研究戦略・産学連携センター長)の開会挨拶から始まり、TEICの成り立ちや本カンファレンスの目的について説明がありました。

基調講演では、MIT Sloan マイケル・クスマノ教授から「The Business of Platforms」と題して、業界の基盤となり大きな価値を生み出すプラットフォームビジネス構築のメカニズムや、優れた業界プラットフォームの特徴などについて英語でお話しいただきました。

招待講演1では、早稲田大学 根来龍之教授から「ベンチャー企業の参入戦略とピボット」と題して、勃興期の急成長市場への参入戦略論及びビジネスモデル論について、日本の決済系ベンチャーを題材として具体例をもとに分析したお話をしていただきました。

招待講演2では、株式会社フロウプラトウ 代表取締役、株式会社ライゾマティクス 取締役 千葉秀憲⽒から「『持続可能な社会実装』を目指すこれからのクリエイティブビジネス」と題して、「新しい領域を切り開き世界をより面白くする」という設立時からの使命をふまえて、Research, Architecture, Designの各部門で取り組む事業内容や、プロジェクトの制作手法などについてお話しいただきました。

パネルディスカッションでは、ファシリテーターに株式会社⽇経新聞社 編集委員 滝順一⽒、パネリストには根来教授、千葉氏に加えて富士通Japan株式会社 取締役会長 田中達也氏をお迎えし、「デジタル時代の新規ビジネス開発」をテーマに議論しました。まず、田中氏が自己紹介を兼ねてプレゼンテーションを行い、スタートアップを生み出すために、社会課題を掘り起こす目を養うこと、課題を解決しようとするエネルギーを蓄積することが重要であるとお話しされました。その後、参加者からZoom上で寄せられた質問や意見も交えて、コロナ禍で浮き彫りになったデジタルトランスフォーメーション(DX)の課題や意義、⽇本における組織文化や資金調達の構造、スタートアップが利益だけでなく社会貢献を目指すことの重要性などについて活発に議論がなされました。

最後に、岡村総一郎副学長からの閉会挨拶では、「Building a Better Future with Science(自分たちの手でより良い未来を創る)」という気持ちをもった学生を輩出するために本学も引き続き尽力する旨の言葉があり、これをもってカンファレンスは閉会となりました。

参加者からは、「スタートアップの戦略、ビジネスモデルの深掘りなど、具体例やかなり切り込んだ話も多く、とても参考になりました。」、「異なる⽴場の方がそれぞれの⽬線で⽇本のDX化やイノベーションの課題を論じられていたので、聞いていて視野が広がった。」、「起業に限らず、熱意を持ってキャリアを築いていきたいと思いました。」などの感想をいただきました。

参加者の皆様、ご協力いただきました皆様に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

本カンファレンスは、本学が設立した一般社団法人東京起業推進センター(TEIC)主催、本学共催、Skyward EDGE Consortium*後援のもと、文部科学省「次世代アントレプレナー育成事業(EDGE-NEXT)」の一環として実施されました。MIT- REAP Tokyo Teamや、ものこと双発協議会の協賛もいただいております。
*平成29年度より「文部科学省次世代アントレプレナー育成事業(EDGE-NEXT)」の採択を受けて、大学間協定を締結した連携の枠組み。(主幹校:早稲田大学、協働機関:山形大学、東京理科大学、滋賀医科大学、多摩美術大学)

※本カンファレンスはオンラインで開催いたしました。配信会場では、感染症対策を取った上で、登壇時のみマスクを外して実施いたしました。